読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

miracy(ミラシー)

ようこそmiracy.netへ。iPhoneをはじめとしたガジェットからアプリ、VR、自動運転に至るまで未来の技術を紹介いたします。


「Surface Studio」はイラスト/お絵かき用途の液タブとして実用性はあるのか?考察してみました

f:id:miracy:20161029122755j:plain

お絵かき用液タブとして使用できるのか気になる方も多いはず・・・。Microsoftは2016年10月26日のイベントで同社初のディスプレ一体型オールイン型デスクトップパソコンである「Surface Studio」を発表しました。Surface Studioはペン入力にも対応しており、画面を倒すことで液タブとしても使用できるデスクトップパソコンです。

(2017年5月23日加筆修正しました)日本発売が決定しました。発売日は2017年6月15日になるようです。

 Surface Studio ってどんなもの?

まずはSurfaceStudioがどんなパソコンなのか。「SurfaceStudio」はディスプレ一体型オールイン型デスクトップパソコンで、非常に薄いディスプレイや無段階に調整できる「Zero Gravity Hinge(ゼログラビティ・ヒンジ)」よばれる機能などデザインも含めて事情に魅力的な製品に仕上がっています。

Microsoftの紹介動画がありますのでまずはそちらをどうぞ。

www.youtube.com

ライバルとするのはAppleの画面一体型パソコンの「iMac」と思っていましたが、その大きな違いはペン入力が可能か否かというところにあり、iMacとは違いクリエイティブ作業に特化したパソコンといったイメージです。

ヒンジによって画面は最大20度まで倒すことができるため、ペンタブレットとしても使用できることが大きな特徴です。

f:id:miracy:20161029124633j:plain

f:id:miracy:20161029124650j:plain

画面についても非常に高繊細で4500 x 3000 (192 PPI)という驚くべき解像度を誇っています。

 

大きな可能性を秘めたSurface Dial

さらに、ペン入力に加え「SurfaceDial」と呼ばれる端末によって柔軟の作業を可能にします。動画にもあるようにリニアに色を変更したり、ボタンを割り当てたり、画面を回転したりと直感的な作業が可能になります。SurfaceDialについては下記の動画がよくわかります。

www.youtube.com

非常にカスタマイズ性が高そうで、使い方によっては今までキーボードで行っていたショートカット等を全く違った直感的な操作を可能にします。どこまでのカスタマイズ性があるのかも非常に気になるところです。

 

Surface Studio の日本語レビュー動画

Surface Studioについて日本のIT系ニュースサイトITmediaが報じていますので動画を掲載します。

www.youtube.com 

動画は米カリフォルニア州サンディエゴで開催されたAdobe Systemsユーザーのカンファレンス「Adobe MAX」会場に展示されていたSurface Studioを撮影したものです。SurfaceDialは底面の摩擦により画面にくっついているようです。ですので画面の傾斜があると画面に置いておくことが出来なくなるみたいですね。

SurfaceDialについてよくレビューされています。まだ、対応するソフトは少ないようですが、Adobeの担当者は最終的にSurfaceDialのフルサポートを目指しているようです。また、ユーザーがカスタマイズを行いたいという意見も多いとのことで、自由なカスタマイズが可能になれば幅が広がりますね。

ちなみに現時点でキーの割り当てについては可能なことがわかっていますので、ソフトが対応していなかったのしてもある程度はカスタマイズ可能なようです。

f:id:miracy:20161108220415j:plain

f:id:miracy:20161108220425j:plain

カスタムツールでは、ホイールにWindowsのキーボードショートカットを割り当てることができる。例えば、Alt+Tabを割り当てるとホイールを回転させると、タスク切り替えのメニューが表示され、ホイールを利用してタスクを切り換える事ができる。このように、キーボードショートカットで実現されている機能であれば、割り当てることが可能なので、標準では実現されていない機能であっても、ユーザーの工夫次第で割り当て可能だ。

 引用元:Adobe MAX 2016:Surface StudioとSurface Dialのコンビはくるくる快適な操作感(笠原一輝) - Engadget Japanese

 

SurfaceStudioのスペック

クリエイティブ作業を楽々こなすと思われるモンスタースペックです。スペックシートは下記の通り。CPUやメモリーはは選択可能なようです。ちなみにSurfacePenが付属しているのはポイント高いですね。SurfaceDialは別途購入となるようです。

サイズ/重量 ディスプレイ: 637.35 mm x 438.90 mm x 12.5 mm、本体部分:250.00 mm x 220.00 mm x 32.2 mm、重さ:最大9.56 kg
ディスプレイ 28インチPixelSense™ Display、解像度:4500 x 3000 (192 PPI) sRGB、DCI-P3対応、10点マルチタッチ・SurfacePen入力対応
メモリー 8GB、16GB、or 32GB RAM
プロセッサー 第6世代(Skylake)インテルCore i5 or i7
OS Windows 10 Pro
ストレージ ハイブリッドドライブ 1TB or 2TB.
グラフィック i5 Intel 8GB: NVIDIA® GeForce® GTX 965M 2GB GDDR5 memory、i7 Intel 16GB: NVIDIA® GeForce® GTX 965M 2GB GDDR5 memory、i7 Intel 32GB: NVIDIA® GeForce® GTX 980M 4GB GDDR5 memory
入出力ポート類 USB 3.0×4、SDカード、Mini DisplayPort、3.5 mm headset jack、Gigabit イーサネット  
カメラ・デバイス Windows Hello対応5.0 MPフェイスカメラ、ステレオスピーカー(Dolby® Audio™ Premium3.5 mm headphone jack)
ワイヤレス Wi-Fi: 802.11a/b/g/n ac 、Bluetooth 4.0
内容物 本体、Surface Pen、Surface Keyboard、Surface Mouse、電源コード

 

 

本題、お絵かき用途のペンタブレットとして使用感はどうなのか?

さて本題です。上記のように非常にハイスペック&クリエイティブ用途に特化した製品設計は非常に魅力的です。加えてSurfaceDialは作業性向上の可能性を秘めており、ソフトウェアの対応次第では使い勝手が良いものになりそうです。

このようにスペックについては魅力的なものになっていますが、肝心のペン入力について考察してみます。

 

SurfaceStudioで使用できるSurfacePenは現在発売のものと同じ

SurfaceStudioに付属するSurfacePenは現在発売されているSurfacePro4に対応するSurfacePenと同じものです。つまり、書き味や使用感についてもほぼ同等ということが予測できます。SurfacePenは単6乾電池で動作し、1024段階の筆圧感知に対応しています。見た目はシンプルで、ボタンは消しゴムボタンと右クリックボタンを備えており、最低限といった感じ。

f:id:miracy:20161029135550p:plain

また、ペン先の付け替えも可能なため書き味についても選ぶことが出来ます。

 

f:id:miracy:20161029145520j:plain

ではSurfacePenの書き味は?レビューはどんな感じ?

評価しているサイトを見ていると、SurfacePenの書き味自体の評価はまずまずといったところ。ただ、現状ではSurfacePenのレピューは12インチのSurfaceProや13インチのSurfaceBookに書き込んだものしかないため「小さい画面で仕上げるのは厳しい」「タブレットの性能不足」が指摘されています。そのため、SurfaceProでのお絵かきについては実用には至らないというレビューが多かったです。

SurfacePenのレビューをしているサイトをピックアップしてみましたのでリンクから確認してみてください。

①ClipStudio公式動画

実用的に使いこなせている例です。プロのイラストレーターによる動画の為、SurfacePenはかなり実用的に見えます。

②GIGAZINE

評価としては、持ち運び用としては◎ですが、据え置きの操作性には及ばないという評価で全体評価としてはまずまずという評価です。SurfacePenについても悪くなさそうです。右手には別途操作キーを持って描いており、これを使用してリドゥ/アンドゥ(一つ操作を戻す/進む)や画面の移動を行っているため、これをSurface Dialで出来るようになるのであれば、操作性が向上しそうですね。日本で現在イラストソフトで普及しているソフトと言えば、動画にて紹介されている「ClipStudio」です。ご覧の通りSurfacePenにはすでに対応していますので、SurfaceDialにも対応してくれるかもしれませんね。

紙に描く感覚でディスプレイに絵を描ける新型「Surfaceペン」でお絵かきしてみた - GIGAZINE

③rokmaturi.blogger

Surfaceの画面の小ささから、イラストを仕上げるのには難ありとのこと。画面の小ささでマイナスポイントなのであれば、SurfaceStudioならそれを克服できるかもしれません。

rokmaturi.blogger: surface pro 4のペン試したった

④よっちーの小屋

レビューを引用するとこんな感じ。

フルHDのタブレットPCでの落書き・お絵描きは10インチ程度の画面サイズでは中々に困難で、更に重く発熱もあるため、ちょっとした落書きであればiPadの方が遥かにやりやすい。仕事絵を編集するにしてもレイヤー数や解像度が増加すると処理も比例してもたついてしまうので、ガチ絵をタブレットPC単独で仕上げるのは「無理」とは言わないがかなりの根気と時間が必要になってくる

【図説】タブレットPCのお絵描き性能に迫る 「SurfacePro」&「OneNote」編 - よっちーの小屋

⑤井の中のなまず

お絵かきには向かないという評価です。

Surface pro4を使って、SAIでお絵描きしてみた。: 井の中のなまず

 

 レビューをまとめるとSurfacePenそれなりに実用的。SurfaceStudioと組み合わせれば可能性は無限大。

①の動画を見る限り、小さい画面のSurfaceBookであってもかなり実用的にイラストが描けているのがわかります。今回のSurfaceStudioの画面は28インチとかなり大型ですから実用性がありそうに思えます。

その他のレビューでも指摘されていますが、SurfacePenはいままで画面の小さいSurface上でしか動作しませんでしたので今回のSurfaceStudioの大画面で使用すれば、そのレビューも変わってくると思います。

日本発売についてはまだアナウンスがありませんが、いままでSurfaceシリーズは全て日本で発売され続けてきていますので、発売は確実かと思われます。そんなSurfaceStudioですが価格については下記の通りになっております。

1TB Intel Core i5 - 8GB RAM 2GB GPU 2,999ドル(≒314,000円)
1TB Intel Core i7 - 16GB RAM 2GB GPU 3,499ドル(≒367,000円)
2TB Intel Core i7 - 32GB RAM 4GB GPU 4,199ドル(≒440,000円)

 かなり高い価格設定ですので、気軽に買えるものではありません。ただ、これだけ高繊細液晶で高性能PC+液タブつきだと考えるとまずまずかもしれません。パソコン本体+28インチ液晶+ワコムの液晶タブレットを購入するならこれくらいの価格にはなってしまいますので。あと、本体はかなり大きいですので、置き場所についてもしっかり考えないといけません。

 

SurfaceStudioは「買い」なのか

ここまでの事を総括すると、現状でお絵かき環境が全くないといった方にとっては「買い」かもしれません。ただ、現状でも液晶タブレットやパソコン本体という資産があるのであれば、その全てを捨ててSurfaceStudioに乗り換えるのをおススメできるかと言えば、そこまでのポテンシャルがるとは言えません。価格も高いですしね。

それに加え、SurfacePenはまだまだ発展途上ということもあり、ワコムの優秀なペンタブレットに及ぶとも思えませんので、現状は高性能PC+ワコム製品という組み合わせがベストだとは思います。

 

ただ、デザインも含めてクリエイティブ特化の製品設計は非常に魅力的ではあります。特に無段階で調整できる「Zero Gravity Hinge(ゼログラビティ・ヒンジ)」や、「SurfaceDial」はお絵かきにおける片手を活用できる非常に有用なツールになりそうです。いままでクリックやキーボードで行っていた「戻る」「画面の回転」「色指定」などなどをSurfaceDialで完結できるのであれば、非常に有用なツールになりそうです。

 

そんなSurfaceStudioは米国では2017年初頭の出荷のようです。早く日本でも実機を触ってみたいですね。

 

日本発売時期について

日本発売時期について、PC Watch の取材の中で触れられています。マクロソフトのデバイス担当副社長である、 ブライアン・ホール氏へのインタビューによれば、日本の発売時期は「まもなく」とのこと。ただ、米国での出荷が2017年初頭ということを考えると、少なくともそれ以降ということになりそうですね。

 

日本発売が決定しました。

www.windowscentral.com

 windowscentral.comによれば、日本を含む13か国で 2017年6月15日 に発売が決定したとのことです。