11月も下旬に差し掛かりました。10月に発表された、Googleが初めて一から設計開発を行った純正スマートフォンである「Pixel」は米国でも好調のようです。さて、そんなPixelですが日本での発売についてはいまだ発表がありません。果たして日本発売はあるのか・・・最近のPixelのニュースをまとめました。
転売目的でPixelを購入するGoogleアカウントが凍結
DansDeals.comによれば、Googleは「Pixel」「Pixel XL」を転売目的で購入していたと思われる200アカウントを凍結しました。その多くが、州税※1の免除がされているニューハンプシャー州を商品の送り先に指定していたとのこと。州税が免除されることで、その分の追加費用をかけずにPixel ・Pixel XLを転売する目的とみられます。複数のアカウントを使用し、大量購入していたユーザーもいたようです。
Google ストアの利用規約で、消費者が購入した機器を商業的に再販することは禁じられており、転売目的のための購入は明確な利用規約違反となります。アカウント凍結も致し方なし、といったところでしょう。
※1 日本でいういわゆる消費税のこと。米国では州ごとに消費税の税率が違う。
GoogleゲームデザイナーがVRイベントでPixelの日本発売について「予定通りに進んでいる」と発言
久しぶりにPixelの日本発売が前向きだととれるニュースです。「Japan VR Summit 2」にてGoogleのゲームデザイナーであるNoah Falstein氏が次のように発言しています。
Noah氏に対してはDaydream対応スマートフォン「Pixel」「Pixel XL」の国内発売日に関しての質問が飛んだが「具体的な数字や予測も申しあげられない。ただ、ほとんど場合はオンタイムで進んでいる。」とのことでした。
日本で発売されないのであれば上記のような発言にはならないと思います。恐らく発売の計画自体は現状あるものと考えられます。
ただ、具体的なことは何も語られないのは引き続きもどかしいですね。せめて発売があるか、ないかだけでも発表してくれると良いのですが・・・。
GoogleDesignにてPixelのデザインについての記事が掲載
Google DesignにPixelをデザインしたDaniel Walsh氏によるPixelのデザインのこだわりをまとめた記事が掲載されています。この記事では特にPixelの壁紙や音について語られており、強いこだわりを感じます。
特にライブ壁紙と呼ばれる時間ごとに変化していく壁紙については、Googleアースの技術を使用してピクセル用に制作されたものであり、時間ごとに変化していくリアルな画像は非常に魅力的なものになっています。
音や光といった細かい部分にまで力を入れて作られていることから、たった5か国でしか発売されないのはもったいないといった印象。ますますPixelが魅力的に感じます。
Pixelの日本での発表はいまだありませんが、可能性は捨てきれません
Googleゲームデザイナーの発言や、Pixelへの強いこだわりからPixelは日本での発売も大いにあり得ると思います。その時期については謎ではありますが、私が発売を確信する理由は以前の記事でも取り上げた「あえて用意されている日本語のPixel用ヘルプ」です。
日本で発売されないのであれば・・・ということで、Pixelを個人輸入や輸入携帯電話を扱うショップで購入する方法もあります。ただ、こういった方法は端末代金が高くつきます。日本で発売された場合の価格はわかりませんが、恐らくそれよりも割高になってしまうでしょう。
また、個人輸入する場合「技適」の問題が立ちはだかります。スマートフォンなど電波を発する機器については総務省に届け出てから発売しなければならず、その届け出がなされたスマートフォンにのみ技適マークが付与されます。その技適マークがないスマートフォンを使用することは電波法違反にあたります。現状ではPixelに技適マークがないことはすでに判明しているため、個人輸入した場合、電波法違反となる可能性があります。電場法違反は一年以下の懲役又は100万円以下の罰金、また、重要無線通信妨害と判断されると五年以下の懲役又は250万円以下の罰金となります。
コストパフォーマンスや技適問題を考えると、個人輸入は思いとどまってしまいますね・・・。
今年も残すところ1カ月ちょっと。米国では11月の第4木曜日の翌日は「ブラックフライデー」と呼ばれる年末商戦の始まりです。このブラックフライデーに合わせてPixel日本発売もしてくれればと期待してしまいます。